缺月在天-大野右仲-

あっちこっち書き散らかした【大野右仲】にまつわるアレコレ

最近入手した資料

資料集め再開しました忘備録。

 

●豊岡-『近代日本の地域社会』今西一著 日本経済評論社 2009(購入)

豊岡県時代に宮津につくられた天橋義塾設立に関わった官員として登場します。豊岡県についていくつか触れられていますが、『豊岡市史』での記述とずいぶん違って大野さんとても好印象。というか「大野は(中略)数少ない人気のある地方官であった。(p70)」とか書かれているので、『豊岡市史』の編纂者が田中参事に肩入れしすぎに感じられたのは私の贔屓目ではなかったのかもしれないなと。

参考:http://www.geocities.jp/k_saito_site/doc/tenkyogijyuku.html (「天橋義塾の創立期」の章に大野さんの名前が見えます)

 

●豊岡-『日本社会の史的構造』思文閣出版 1995(複写)

論文集。「裁判制度形成期の代言人と地域―木村恕平・菊池侃二と丹後伊根浦の関係を中心に―」で、請書の提出宛の官員として登場。名前のみ。裁判所未設置時期の宮津地域の、村同士の鯨漁争論に関連して。

 

●千葉-『千葉県史料 近代編・郡制(上)』千葉県 1986(複写)

国立国会図書館サーチ: http://iss.ndl.go.jp/books/R100000001-I025122332-00 )

史料集。長柄郡・上埴生郡の郡長であった大野右仲が「長柄・上埴生郡四四カ村連合会」を発足させたことに関する史料と、巻末の解説ページにその説明が載っています。連合会という名称ではあるものの、県令の裁可を得て議員を選挙した近代的議会であり、以前からの希望が実現したものであると郡長である大野自身が発言。

 

●豊岡-『府縣地租改正紀要』(上)大蔵省 1882(複写/近デジ)

国立国会図書館サーチ: http://iss.ndl.go.jp/books/R100000039-I001636794-00

明治15年発行。「舊豐岡縣 丹波國三郡丹後國 但馬國 内但馬國及丹波國二郡ハ現今兵庫縣所轄タリ」 と、一部は「京都府」「兵庫縣」にも記載がありますが合算されているのでどこまで豊岡縣の数字かわからないものも。地租改正時の地域の気候や土壌、産物などが記録されているので参考にしようと思ったのですけど、地租改正そのものが難しくて難航中…。

 

----------

ところで。最後の『府縣地租改正紀要』以外はGoogle booksでの検索で引っかけました。日本の図書館は参加していませんが、海外の図書館が所蔵している日本の書籍が検索対象に入っているようですね。

もちろん本文がすべて見られるわけではないのですが、関連していそうな本の書名がわかるだけでも大変助かります…。というわけで、今年は過去に入手した資料を整理しつつ、この検索に引っかかったものを少しずつ確認しているところです。